グラスライニング製配管

【グラスライニング製配管】
-概要-
グラスライニング(glass lining)配管とは、金属配管の内面にガラス質の被膜を焼き付けた配管のことを指します。
主に化学・医薬・食品など、腐食性の液体や高純度が求められる流体を扱う設備で使用されます。
-基本構造-
母材(金属部):炭素鋼やステンレス鋼などの金属パイプ
ガラスライニング層:ホウケイ酸ガラスなどを高温で焼き付け、密着させた層。
この構造により、金属の強度とガラスの耐食性を兼ね備えます。
-特徴-
耐食性・・・ 酸・アルカリ・有機溶剤などに強く、腐食を防ぐ。
非吸着性・非反応性・・・化学反応を起こしにくく、内容物への影響が少ない。
清潔性・・・滑らかなガラス面で洗浄しやすく、汚れが付きにくい。
耐熱性・・・約200〜250℃程度までの温度に対応可能(ただし急熱急冷には弱い)。
絶縁性・・・電気を通さないため、静電気対策が必要な場合も。
-注意点-
【項目】 【説明】
衝撃に弱い ガラス層が硬くても脆いため、落下や衝撃でひび割れや剥離が生じる。
急熱急冷に注意 熱膨張係数の違いにより、急な温度変化で割れが発生する可能性がある。
修理が難しい 損傷箇所は再焼き付けが必要で、現場での補修が困難。